酒どころ西条

 酒どころ西条へと酒蔵見学へ行ってきました。

 

 日本酒の主原料は、以前酒税法コラムで書いたとおり「米」と「米こうじ」と「水」です。知識で分かってはいても、米こうじの役割がよく分かっていませんでした(酒好きの方には当たり前な知識も、酒税法対策では教えてもらえなかったもので・・・)。

 

 米こうじというのは米にこうじ菌をまぶしたものですが、酒類には必ず入れる酵母(乳酸菌)との役割分担がいまいち分かっていませんでした。

 

 酒蔵の社長さんにお聞きしたところ、米こうじは米から糖分を出すために必要とのこと。

 

 酵母は糖分を食べてエチルアルコールを発生させるのですが(これは酒税法のキホン知識です)、米だけでは糖分が足りないから、こうじ菌に米の糖分を出させる役割を持たせているのだそうです。なるほど~。

 

 だから、もともと糖分を含んでいる果実を主原料とするワイン(果実酒)は、こうじのようなものを使う必要がないんですね。また酒税法の理解につながります!

 

 こうじ菌が米を食べて糖分を作り → その糖分を酵母が食べてエチルアルコールを作り → そのアルコールを飲んだ私がバリバリと仕事をする・・・ということです。菌は万物の母ですな!

 

というわけで、私の栄養源として美味しい「ひやおろし」をお土産に買って帰りました(^^)

 

 写真は街中にあった小説家さんたちの酒にまつわるプチエッセーです。思わず共感する文章ばかりです。私もこういう粋な文章が書けたらライターとしても大成するのでしょうけれど・・・。