マンガ登場企業を学生さんたちと診断してみました

 今日は国立大学でのセミナーです。
 「マンガに登場する企業を経営診断してみよう」という、ちょっと変わったテーマのセミナーでやってみました。対象企業(マンガ)は以下の5つ。
■初芝電器産業株式会社(島耕作シリーズ)
■鈴木建設株式会社(釣りバカ日誌)
■東西新聞社(美味しんぼ)
■株式会社豪胆社『JIDAI』編集部(働きマン)
■NERV(新世紀エヴァンゲリオン)

 

 「NERV(ネルフ)は企業じゃねーだろ!」という突っ込みが入りそうですが、「経営組織論」をテーマに上司や主人公を分析しました。

 

 やってみてわかったことは、島耕作は経営組織論から見ても完璧なリーダーであるってことです(そりゃ部下にもモテますわな)。ただし、島の会社は創業者の死亡後、株式が愛人やら役員間に分散されているので、色々と内紛が絶えません。サラリーマンってかわいそうだなぁとつくづく思わされます。

 

 最悪な会社はエヴァンゲリオンの防衛組織「ネルフ」です(会社じゃないけどね)。「使徒」と呼ばれる連中から地球を守らないといけないのですが、なぜ戦わねばならないのかその目的もよくわからないという有様です。これでは、従業員のモチベーションは上がらないでしょう。司令官(主人公の父親)が冷酷にならざるを得ないのは理解できますが。16歳未満の少年を命の危険のある業務に就かせることは労働法違反ですし、特定の少年にパイロットを任せねばならないような兵器に頼る時点で、リスクヘッジがなっていません。

 

 みなさんも、身近なマンガの登場企業を分析してみませんか?経営学への関心が湧きますよ~(^^)