廃業の理由

 以前から私がよく行っていた飲食チェーン店が潰れました。理由は分かっています。最も「高頻度」で訪れている「上客」を排除したからです。

 

 ここのお店は仕事や勉強をしたいビジネスマンや学生が訪れていました。そこに対して、「仕事お断り」「勉強お断り」の方針を打ち出してしまったんですね。たしかに、行列ができることも多く、滞在時間と客単価を考え、短絡的に結論を出してしまったのだと思います。ここの店には、味も値段も期待していませんでしたので、私も使わなくなってしまいました。

 

 この店の「強み」は、「セルフドリンク」という究極に安い経費(原価10円もかかりませんし、人件費も不要です)で、食事目的以外の顧客も集められるところにあったんですけどね。

 

 「上客」の定義はいくつかありますが、経営学で使う「RFM分析」では「購買金額」「来店頻度」「最終購買日」の3つで上客を定義します。「来店頻度」は重要な要素の一つということです。高頻度で来店している上客のニーズを無視しても、勝負できる算段があったのでしょうか。顧客のニーズに耳を傾けない・自分の強みも分かっていない企業の末路です。

 

 このあいだもTV番組で、「カフェでの勉強はアリかナシか」という議論をやっていましたが、すべてのカフェに対して「アリ」「ナシ」を定義するのはナンセンスなのです。そのお店の強みがどこにあるのか、経営戦略上の観点からアリ・ナシを考えてこそ、経営はうまくいくのです。

 

私自身、味で勝負しているお店でパソコン叩いたりはしませんから。

 

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